今日は神戸三ノ宮のBAR IT’S(バーイッツ)が、ジンの世界ではあまりにも有名でありながら、知れば知るほど奥行きのある一本、タンカレー(Tanqueray) についてご紹介したいと思います。
ジン好きの方にとってタンカレーは、もはや説明不要の定番かもしれません。
けれど、その定番性ゆえに、かえって「なぜこれほど長く支持されるのか」を丁寧に語られる機会は少ないようにも思います。
個人的にも深い関心を抱くほど魅力を感じており、あらためて詳しく調べてみました。
現在キャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)を演じている女優の サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker) がタンカレー(Tanqueray)の広告塔として起用されており、オフィシャルサイトには洗練された素敵なビジュアルが数多く掲載されています。
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華やかなクラフトジンが次々と現れる時代にあっても、タンカレー(Tanqueray)は揺らぎません。
香りの輪郭が明快で、バランス感覚が他のジンと比較するとカクテルにしたときの骨格が崩れにくく、しかも古びない。
だからこそ、BARでは今も昔も変わらずジンの基準の一本として扱われ続けています。
タンカレー(Tanqueray)という名前の由来
まず名前の由来ですが、タンカレー(Tanqueray)とは創業者 Charles Tanqueray の姓に由来します。
ブランド名そのものが、彼の設計したジンの思想を受け継いでいるわけです。
タンカレー(Tanqueray)の魅力は、この「人名がそのまま酒名になっている」潔さにもあります。
余計な装飾ではなく、自らの名を掲げる。
それはつまり、自分の名に恥じない品質に対する強い自負があったということでしょう。

タンカレーの歴史
タンカレー(Tanqueray)の起点は1830年。
チャールズ・タンカレーがロンドンのブルームズベリーで蒸留を始めたところから、その歴史は始まります。
タンカレー蒸留所は、1830年にチャールズ・タンカレーがロンドンのブルームズベリーで創業した、高品質なドライジンで知られる歴史ある蒸留所です。
4回蒸留によるクリアな味わいと、厳選されたボタニカル(ジュニパーベリー、コリアンダー等)が特徴で、現在はキャメロンブリッジ蒸留所で生産され、世界中で愛されています。
公式情報や関連資料では、彼が理想の味にたどり着くまで数多くの試作を重ね、300を超えるレシピの蓄積が、今日のタンカレー(Tanqueray)の礎になったと伝えられています。
1838年には Edward & Charles Tanqueray & Co. として小売拠点が整えられ、以後ブランドは本格的に発展していきます。
第二次世界大戦では蒸留所が大きな被害を受けますが、奇跡的に戦火を免れた蒸留器「オールドトム」などを使用して製造が続けられました。
Old Tom はその系譜を今に伝える存在として語られています。
タンカレーはオールド・トムジンを限定リリース販売しています。
タンカレー社の創業者であるチャールズ・タンカレー氏の秘蔵のレシピブックから探し出した、1800年代に考案されたレシピを忠実に再現して生産されたジンで今は手に入れるのは困難です。
ラベルは1921年ごろまで実際に発売されていたオールド・トムジンのレプリカとなっており、コレクターズアイテムとしてもプレミアムの付きそうな限定品です。
約10万本限定でヨーロッパ及び北米において原点販売されたそうです。
現時点ではネットで少しだけ販売されているようですが価格は高騰していますね。
しっかりとシリアルナンバー(ボトリング番号)が入っておりますので、見つけることや出会うことがあればラッキーですね。
ここで面白いのは、タンカレー(Tanqueray)がただの「古いジン」ではないということです。
歴史を守りながら、時代ごとに再解釈を重ねてきた。
そのためタンカレー(Tanqueray)は、クラシックでありながら、常に現役のブランドとして機能してきました。
現在は、スコットランドのファイフにあるキャメロンブリッジ蒸留所で製造されています。
タンカレーの味わいはなぜブレないのか
タンカレー ロンドン ドライの核になるボタニカルは、公式には次の4つがよく知られています。
・ジュニパー
・コリアンダー
・アンジェリカルート
・リコリス
たった4種です。
この潔さがまず美しい。
近年のジンにおいては、十種以上のボタニカルを用いることも決して珍しくはありません。
しかしながら、タンカレー(Tanqueray)はむしろ“引き算の美学”に根ざした稀有な存在といえるでしょう。
その構成は極めて簡潔でありながら、香りと味わいは驚くほど澄明であり、さらに余韻には確かな重厚さと独自の個性が静かに広がります。
簡素であるがゆえに際立つ、その完成度の高さこそが、オリジナルの風格を雄弁に物語っています。
香りの中心にはしっかりとジュニパーがあり、その周囲をコリアンダーのスパイス感、アンジェリカの骨格、リコリスのほのかな甘みが支える。
結果として生まれるのは、派手に広がる香りではなく、輪郭の明確なクラシックなジンの姿です。

ゆえに、ジントニック、マティーニ、ネグローニといったいかなるカクテルにおいても、そのベーススピリッツとしての存在感は確かに息づいています。
それこそが、タンカレー(Tanqueray)の揺るぎない強みといえるでしょう。
カクテルの中にあっても、その輪郭が埋没することはなく、むしろ静かに、しかし確固として在り続ける。
一口含めば、それがタンカレーであると明確に感じ取れる――その確かな個性こそが、本質的な魅力なのです。
素敵なカクテル一覧がオフィシャルサイトに掲載されています。

普通のタンカレー(Tanqueray)とタンカレーNo.TEN(ナンバーテン)の違い
ここは多くの方が気になるところだと思います。
いわゆる「普通のタンカレー」は Tanqueray London Dry Gin、そして上位レンジとして知られるのが タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)です。
タンカレーは「ジンのロールスロイス」とも評され、特にプレミアムラインの「タンカレー ナンバーテン」は、生の果実(グレープフルーツ、オレンジ、ライム)を使用する特徴的な「スモールバッチ(少量生産)」で製造されています。
両者は同じブランドの中にありながら、目指している美しさが少し違います。
タンカレー ロンドン ドライ

タンカレー(Tanqueray)の原点であり、王道です。
4種のボタニカルを軸にした、ジュニパーが明快に立つクラシックなロンドン・ドライ。
四回蒸留によるクリアな輪郭が特徴で、カクテルベースとして非常に優秀です。
タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)

2000年に登場した、ブランドを代表するプレミアム表現です。
公式では「初のウルトラプレミアム・ジン」と位置づけられており、Tiny Ten と呼ばれる500Lの小型銅製スチルで造られます。
特徴は、ホールシトラス を使っていること。
グレープフルーツやライム、オレンジなどの柑橘の心地よい明るさに、カモミールのニュアンスが重なり、通常のタンカレーよりもはるかに繊細で立体的です。
ロンドン ドライはジントニック、ネグローニ、ギムレットのような定番で真価を発揮しやすい。
一方タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)は、マティーニや50/50 Martini のように、酒そのものの肌理が問われるカクテルで特に映えます。
タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)はなぜ評価が高いのか
タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)は、ただの高級版ではありません。
ベースの設計思想そのものが、よりモダンで、カクテル文化に寄り添っています。
タンカレー ロンドン ドライが「ロンドン・ドライの規範」だとすれば、タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)は「現代の洗練をまとったタンカレー」です。
柑橘の香りがただ明るいだけでなく、ジュニパーの芯を失わない。
そのため、華やかでありながら甘さに逃げず、どこまでもスマートです。
BARでタンカレーNo.TEN(ナンバーテン)のマティーニを飲むと、派手さではなく精度で感動させるジンだとよくわかります。
香りはひらくのに、輪郭は崩れない。
そのバランス感覚こそがタンカレーNo.TEN(ナンバーテン)の品格と言えるでしょう。
ボンベイ・サファイアとの違い
タンカレー(Tanqueray)と比較されやすい銘柄のひとつが ボンベイ・サファイア です。
ボンベイ・サファイアの特徴は、10種のボタニカルと Vapour Infusion と呼ばれる蒸気抽出法にあります。
スピリッツを直接ボタニカルで煮込むのではなく、蒸気がボタニカルを通り抜けることで香りを移す。
そのため、印象としてはより軽やかで、香りがふわりと広がるタイプです。
タンカレー(Tanqueray)と比べると、タンカレー(Tanqueray)はジュニパーの芯が明快
ボンベイは香りがより滑らかでモダン
タンカレー(Tanqueray)はカクテルにした時の骨格が強い
ボンベイはアロマの広がり方がしなやか
という違いがあります。
ジントニックで言えば、タンカレー(Tanqueray)は「ジンを飲んでいる」という手応えがしっかりあり、ボンベイはより香り高くエレガント。
どちらが優れているというより、求める輪郭が違うのです。
ビーフィーターとの違い
もうひとつ外せない比較対象が ビーフィーター です。
ビーフィーターは1863年創業、今もロンドンで蒸留を続ける、ロンドン・ドライの名門です。
9種のボタニカルを使い、24時間の浸漬を経て蒸留されるその味わいは、ジュニパーとシトラスが太く、非常にクラシックです。
タンカレー(Tanqueray)と比べると、ビーフィーターはより「ロンドンの乾いた輪郭」を感じさせます。
タンカレー(Tanqueray)がクリアで端正、しかも少し現代的な硬質さを持つのに対して、ビーフィーターはやや厚みがあり、クラシックカクテルの文脈に深く根差しています。
整理すると、タンカレー(Tanqueray)は研ぎ澄まされていて、シャープ。ジュニパーの美しさが際立つ。
ビーフィーターは伝統的で骨太。柑橘とジュニパーの古典的な力強さがある。
マティーニを端正に決めたいならタンカレー(Tanqueray)。
トム・コリンズやネグローニにクラシックな厚みを求めるならビーフィーター。
そんな選び方も十分に成立します。
ビーフィーターの由来もとっても面白いのでまた記事にしますね。
派生表現の存在
ブランド資料では、チャールズ・タンカレーが残した多くのレシピアーカイブが、現在の限定品や派生商品に着想を与えているとされています。
Malacca や Flor de Sevilla、さらには Old Tom や Bloomsbury といった派生表現も、その文脈の中で語られます。

ここがタンカレー(Tanqueray)の美しいところで、単に「昔ながらの一本」を守るだけでは終わらない。
古典を軸に持ちながら、アーカイブを掘り起こし、現代の感覚で再構成する。
その姿勢は、単なるブランドの延命ではなく、ロンドン・ドライという様式そのものを更新し続ける営みに見えます。
神戸三ノ宮でタンカレー(Tanqueray)を飲むなら
神戸三ノ宮のBARでタンカレー(Tanqueray)をオーダーするなら、まずはシンプルな一杯がいいと思います。
ジントニック、マティーニ、ギムレット。
余計な装飾のないカクテルほど、タンカレー(Tanqueray)の輪郭はよく見えます。
もし通常のタンカレーとタンカレーNo.TEN(ナンバーテン)の両方があるなら、飲み比べてみるのも面白い。
同じブランドの中で、ここまで香りの設計思想が違うのかと驚くはずです。
タンカレー ロンドン ドライは、端正で揺るがない。
タンカレーNo.TEN(ナンバーテン)は、より艶やかで現代的。
どちらにも共通しているのは、品格があることです。
派手に媚びることなく、きちんと美しい。
タンカレー(Tanqueray)とは、そういうジンだと思います。
神戸三ノ宮のBAR IT’s(バーイッツ)では、お一人様でもゆったりとお過ごしいただけるカウンター席、グループでお楽しみいただけるテーブル席をご用意しております。
店内には季節の生花を飾り、落ち着いた空間で皆さまをお迎えいたします。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
では酔い週末をお過ごし下さい。
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森田恭通氏デザインの落ち着いた雰囲気の神戸のBAR IT`S(バーイッツ)
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