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カテゴリー別アーカイブ: BAR初心者の方へ

森田恭通氏の空間美学を巡るBARホッピング

今日は神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)をデザインして下さった森田恭通氏についてご紹介しようと思います。

神戸でBARを歩き慣れた人ほど、最後は「お酒の銘柄」より「どこで飲むか」に戻ってきます。
グラスの中身が同じでも、照明の落ち方、カウンターの高さ、隣席との距離、氷が鳴る音の響き方で、一杯の印象はまるで変わってくるからです。

三宮 バー、三ノ宮 BAR、神戸 おしゃれ BAR。
こうした検索で店を探している方に、あえて最初に伝えたいのは、BAR IT’Sの魅力はドリンクだけでは語り切れないということです。
神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)には、デザイナー森田恭通氏が神戸で積み重ねてきた「設計思想」があります。

森田恭通氏とは何者か。なぜバー好きほど気になるのか

森田恭通氏は1967年大阪生まれ。
1996年に森田恭通デザインオフィス設立。
2000年にGLAMOROUSを設立。
2001年以降は香港を起点に海外へ活動を拡張。
現在はインテリアだけでなく、建築・プロダクト・グラフィックまで横断する、日本を代表する空間デザイナーの一人です。

私が森田恭通さんのお名前を初めて聞いたのは、
森田恭通氏より少し前の世代で活躍されていた
野井成正デザイン事務所の野井成正さんにお会いした時でした。

もう20年ほど前の話なので、そのときどんなお話を伺ったのかははっきり覚えていないのですが、
野井さんの手がけた作品をご覧になると、当時の時代の空気感やデザインの魅力を感じ取っていただけると思います。

野井成正さんについては
こちらから
野井成正さんの作品一覧は
こちらから
特に見ていただきたいのは
この作品です
私の空間デザインをしている友人たちも多大な影響を野井成正氏から受けていました。
優しくて、素朴で、ストイックで「ものづくり」が大好きな方でした。

森田恭通氏について調べていると同じ時期に商店建築で別対談したりされてますね。
詳しくはこちら
infixの間宮吉彦氏についてもこの時期よく同じフィールドでお話しを聞いた事があります。
2011年の中之島デザインミュージアム関連トークで、両名が同じ鼎談に登壇していたことがあるようですね。
森田恭通×野井成正×間宮吉彦の鼎談は聴講したかったですね。。
間宮吉彦氏について
詳しくはこちら

その中でも森田恭通氏の名前はBAR界隈に特化していたように思います。
理由は明快だと思います。
入口から着席までの心理の流れ。
1杯目から2杯目へ移る、わずかな温度の変化。
会話が深まる時間帯に訪れる、心地よい沈黙。

そうした瞬間を、空間がさりげなく後押しする。
この「飲むための余白」を設計できるデザイナーは、実は多くありません。

エントランスを抜け、席に着いたとき、
「ここ、森田さんの空間ですか?」
そう口にする人が少なくないこと自体が、その確かな証です。

今では大箱や華やかな空間を数多く手がける森田恭通氏ですが、原点は神戸・三宮にあります。
BAR IT’S(バーイッツ)の系譜をたどると、始まりは1987年9月のShot Bar COOL(神戸・下山手通)。
そして1996年12月、IT’s / BAR IT’S(神戸・下山手通)へと、その思想は磨かれていきました。

1987年9月|Shot Bar COOL(神戸・下山手通)

森田恭通の初期を語るうえで外せないのが、18歳で手がけたとされるこの一軒です。
COOLの価値は、単に「若くしてデザインした」ことではありません。
Shot Bar COOLは当時から「アメリカン(NYアンダーグラウンド)志向」の内装で、今の森田恭通氏の作品と印象が違います。
森田恭通氏ご本人の2021年講演記事で、COOLを「ニューヨークのアンダーグラウンドのバー」発想で作ったと説明。要素はグラフィティ、レンガ壁、幅広フローリング、あえてエイジング(汚し)仕上げです。
glamorousのサイトでも紹介されています。

初期は粗さと熱量のあるNY的文脈、その後は案件規模の拡大に伴い洗練・ラグジュアリー方向へ表現が広がっていったのでしょう。

そして1996年12月に|IT’s / BAR IT’S(神戸・下山手通)オープン
COOLから約10年。
BAR IT’Sは、洗練されたデザインが結実します。
目立つ演出で引っ張るのではなく、飲み手の感覚を静かに整える。
これがBAR IT’Sの強さです。

例えば、1杯目から2杯目に移るときの空気の変化。
例えば、会話が深まる時間帯に生まれる沈黙の質。
BAR IT’Sの空間は、それらを「偶然」ではなく「自然」に起こるよう設計されています。
神戸のバー文化の中でBAR IT’Sが長く支持される理由は、酒のラインナップだけではなく、この空間の設計精度にあります。

神戸の夜を知る人にとって、1987年の「COOL」と1996年の「IT’S」は系譜として読むべき2点です。
若い感性の鋭さと、成熟した抑制。その間にある約10年の解像度が、BAR IT’Sの空気に凝縮されています。
glamorousに掲載されているBAR IT`S(バーイッツ)何も置かれていない空間のみ
画像ははこちらから

その他も近所に
BAR LEN
詳細はこちら
in the mood
今は別の名前になっているようですが内装は変わっていないようです。
詳細はこちら
HarrysBar
今はなくなってしまいました写真は残っているようです
画像はこちら
こちらも閉店されているみたいですがステーキ屋「良光」さん
詳細はこちら

神戸だけでもこんなに沢山のお店を手掛けてらっしゃるんですね。

神戸の夜には、ただ“飲む”だけでは終わらない楽しみがあります。
一軒ごとに、光の表情も、椅子の角度も、会話の深まり方も違う。
その差を意識して歩くと、BARは「お酒の店」から「感性を磨く場所」に変わっていきます。

1987年のCOOLから、1996年のBAR IT’Sへ。
森田恭通氏が神戸に残した空間の系譜は、今も街のあちこちで息づいています。
グラスを片手に、空間の余白を味わいながら、次の一軒へ。
今夜は、森田恭通氏が手がけた空間を巡る
BARホッピングを楽しんでみませんか。
当店では、お一人様でもゆったりとお過ごしいただけるカウンター席、
グループでお楽しみいただけるテーブル席をご用意しております。
店内には季節の生花を飾り、落ち着いた空間で皆さまをお迎えいたします。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

事前のご予約はこちらからご予約ください。

森田恭通氏デザインの落ち着いた雰囲気の神戸のBAR IT`S(バーイッツ)
カウンター10席/テーブル4名様席×3
●ドリンク ¥700〜
●ウイスキー ¥700〜
●カクテル ¥800〜
●フレッシュフルーツカクテル ¥1000〜

店舗情報
神戸市中央区下山手通2-12-20-5F
三宮駅、元町駅より徒歩7分
ドンキホーテから北側へ徒歩1分
078-321-1177
19:00〜3:00(最終入店時間2:00)
年中無休

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©️MAGNET INC.

ウイスキー初心者の方へーMalt(モルト)について

今日は神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)がウイスキーの大麦について、原点に立ち返りご紹介しようと思います。
これまで神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)ブログでは、産地ごとの個性や熟成年数の違い、蒸溜所ごとの哲学など、さまざまなウイスキーの魅力をご紹介してまいりました。
しかし先日、お客様からふと投げかけられた一言が、私に大切な気づきを与えてくれました。
「そもそも、ビールの麦とウイスキーの麦って何が違うのですか?」
長くこの世界に携わっておりますと、つい“知っていて当然”という前提でお話を進めてしまいがちです。ですが、ウイスキーの魅力は、原料というごく基本的な部分からすでに始まっているのです。
そこで今回から、「ウイスキー初心者の方へ」 という新たなカテゴリーを設け、あらためて原点となるお話を丁寧に綴っていきたいと思います。

ウイスキーに使われる麦とは何か

ウイスキー造りにおいて中心となる穀物は、大麦(おおむぎ)です。
なかでも特に重視されるのが「二条大麦」と呼ばれる品種です。
二条大麦とは、穂に実が二列に整然と並ぶ大麦のことを指します。
粒が大きく、内部に豊富なでんぷんを蓄える性質があり、酒造原料として極めて優れています。
ウイスキーに使われる二条大麦

ウイスキーに使われる二条大麦


ウイスキー造りにおいて重要なのは、この「でんぷんの質と量」です。
なぜなら、ウイスキーは穀物のでんぷんを糖へと変え、その糖を酵母がアルコールへと発酵させることで生まれる蒸溜酒だからです。
原料の質は、そのまま酒質の骨格を形成します。
どれほど高度な蒸溜技術や熟成環境が整っていても、出発点である大麦の質が酒の方向性を左右することに変わりはありません。

大麦の産地は?

ウイスキーやビールに使われる二条大麦は、主に冷涼で乾燥した気候の地域で栽培されています。
品質の安定やでんぷん含有量の高さが求められるため、気候条件は非常に重要です。
■ スコットランド
ウイスキー大国として知られる地域。
冷涼な気候と長い日照時間が良質な大麦を育てます。蒸溜所が自国産大麦を使用する例も増えています。
■ アイルランド
温暖で湿度のある気候。
アイリッシュウイスキーやビール用として伝統的に大麦栽培が盛んです。
■ 日本(北海道)
国内最大の大麦産地。
寒暖差があり、酒造用に適した二条大麦の栽培が行われています。特に北海道産は品質が安定していることで知られます。
■ カナダ
広大な農地と乾燥した気候により、高品質な麦芽用大麦を大量生産しています。世界的な輸出国の一つです。
ウイスキーは蒸溜酒であるため、ワインほど「テロワール(風土)」が前面に出るわけではありません。
しかし近年では“シングルエステート(単一農園産)”という概念も注目され、原料大麦の産地を明確にする蒸溜所も増えています。

ビールの麦とウイスキーの麦の違い

「ビールも大麦を使うのでは?」
この疑問は非常に自然なものです。
実際、ビールも主に二条大麦を原料としています。
しかし両者の違いは、求める風味の方向性と製法の設計思想にあります。
ビールは、ホップの香り、麦芽の甘味、そして炭酸の爽快感が織りなす調和を楽しむ飲み物です。
一方ウイスキーは、蒸溜によってアルコールを凝縮させ、その後、長い熟成の時間をかけて香味を育むお酒です。
そのためウイスキー用の麦芽には、次のような性質が求められます。
・酵素力が安定していること
・雑味の原因となる成分が少ないこと
・蒸溜後に繊細な香りを引き出せること
同じ「大麦」であっても、目指す酒質によって求められる資質は微妙に異なるのです。

ビール用ホップの産地は?

ホップもまた、特定の緯度帯(北緯35~55度付近)で良質なものが育ちます。
主なホップ産地
ドイツ(ハラタウ地方)
チェコ
アメリカ(ワシントン州ヤキマバレー)
日本(岩手・長野など)
特にドイツとチェコは伝統的産地として有名で、アメリカは近年クラフトビール文化の発展とともに存在感を高めています。

二条大麦とは

二条大麦の特徴を整理すると、次の通りです。
・穂に実が二列に並ぶ
・粒が大きく、でんぷんが豊富
・発芽させることで糖化酵素を多く生み出す
・ビールやウイスキーに適している
酒造用として理想的なバランスを備えていることから、世界中の蒸溜所やブルワリーで広く使用されています。

なぜ「発芽」させるの?

大麦は、そのままではアルコールを生みません。
そこで行われるのが「製麦(モルティング)」という工程です。
大麦を
水に浸す → 発芽させる → 乾燥させる
この工程を経ることで「麦芽(モルト)」となります。
発芽の過程で生まれる酵素が、でんぷんを糖へと変換する力を持つのです。
その糖を酵母がアルコールへと変えることで、酒造りが可能になります。
ウイスキーにおける麦芽は、単なる原料ではありません。
発酵を可能にする“鍵”であり、酒造りの起点そのものといえる存在です。
そして、大麦麦芽を100%使用したウイスキーを「シングルモルト」と呼びます。
その名の通り、原料の純粋性が個性となって現れるスタイルです。

ではビールの「ホップ」とは何か

ビールを語るうえで欠かせない存在が、ホップです。
麦芽が“骨格”を形づくる原料だとすれば、ホップは“輪郭と香り”を与える存在といえるでしょう。
ホップとは、アサ科のつる性植物の花(正確には「毬花(きゅうか)」)を乾燥させたものです。
ビールのホップ

ビールのホップ


松ぼっくりのような形状をしており、その内部に含まれる黄色い粒状成分「ルプリン」に、ビールの個性を決定づける要素が凝縮されています。

ホップの3つの役割

① 苦味を与える
ホップに含まれる「α酸(アルファ酸)」は、煮沸されることでビール特有の心地よい苦味へと変化します。
この苦味が、麦芽の甘味を引き締め、味わいにバランスを生みます。
② 香りを与える
柑橘、花、ハーブ、スパイス、トロピカルフルーツ――
ホップの品種によって香りは実に多彩です。
近年人気のクラフトビールでは、この“香り”を前面に押し出したスタイルも多く見られます。
③ 保存性を高める
ホップには抗菌作用があり、ビールの品質を安定させる働きがあります。
中世ヨーロッパでホップが広く使われるようになった理由の一つも、この保存性でした。

ホップはいつから使われている?

古代のビールにはホップは使われていませんでした。
広く定着したのは中世ヨーロッパ以降で、現在のビールの定義にも欠かせない存在となっています。
日本では、酒税法上の「ビール」の原料として麦芽・ホップ・水が基本とされています。

ウイスキーとの違い

ここで視点を戻してみましょう。
・ビール → 麦芽+ホップ(香りと苦味を付与)
・ウイスキー → 麦芽を糖化し、蒸溜・熟成(ホップは使用しない)
ホップはビール特有の個性を形づくる植物であり、ウイスキーには登場しません。
ビールの爽やかな苦味や華やかな香りは、まさにホップの賜物なのです。
そしてウイスキーは、大麦そのもののポテンシャルを蒸溜と熟成で昇華させる酒といえるでしょう。

今夜は、神戸三ノ宮の BAR IT`S(バーイッツ) より、少し原点に立ち返ったお話をさせていただきました。
ウイスキーの中心となる穀物は「大麦」。
とりわけ酒造りに適した「二条大麦」が、蒸溜酒としての骨格を形づくります。
そのでんぷんを糖へと変える“製麦(モルティング)”という工程があり、そこから発酵、蒸溜、そして熟成へと続いていく――。
一方で、ビールにも同じ二条大麦が使われますが、そこに「ホップ」という存在が加わります。
苦味、香り、保存性。
ホップが与える個性が、ビールというお酒を完成させます。

ビールは「麦芽+ホップ」。
ウイスキーは「麦芽を蒸溜し、熟成させる」。
同じ大麦から生まれながら、まったく異なる表情を見せる二つのお酒。
原料を知ることで、グラスの中の一杯はより立体的に、より奥深く感じられるはずです。
今夜、もしグラスを傾けられるなら、その一滴がどこから始まったのか――
黄金色の麦畑に、少しだけ思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

神戸三ノ宮 BAR IT`S(バーイッツ)はBAR初心者の方も、通いなれた方も、男性も女性も、お一人で静かに過ごしたい夜も、大切な人と語らいたい時間も、気心知れた仲間と笑い合うひとときも、すべてのシーンに寄り添える神戸三宮のバーです。
今夜も静かに、皆さまのお越しをお待ちしております。

ジャパニーズウイスキーについての記事は
 こちらをクリックしてください。
マッカランについての記事は
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フロム・ザ・バレルについての記事は
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森田恭通氏デザインの落ち着いた雰囲気の神戸のBAR IT`S(バーイッツ)
カウンター10席/テーブル4名様席×3
●ドリンク ¥700〜
●ウイスキー ¥700〜
●カクテル ¥800〜
●フレッシュフルーツカクテル ¥1000〜
店舗情報
神戸市中央区下山手通2-12-20-5F
三宮駅、元町駅より徒歩7分
ドンキホーテから北側へ徒歩1分
078-321-1177
19:00〜3:00(最終入店時間2:00)
年中無休

#三宮バー #神戸バー #三ノ宮バー#三宮グルメ #三ノ宮グルメ#神戸グルメ #三宮デート #三宮bar #神戸bar #三宮飲み #神戸飲み #神戸観光 #神戸デート #kobebar #三宮 #神戸女子会 #三宮女子会 #三ノ宮デート #神戸#三宮#森田恭通 #神戸おしゃれバー #神戸おしゃれBAR #深夜バー神戸 #深夜BAR神戸 #二次会 #2次会 #ウイスキー
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BAR IT’sの氷の秘密について

神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)が、BARの氷の秘密についてご紹介させていただきます。
皆さん、BARでカクテルやウイスキーを注文したとき、グラスの中で静かに輝く立役者「氷」に、ふと目を奪われたことはありませんか?

家庭の氷は白く濁っていますが、BARの氷はまるでガラスのように透明で美しい。
グラスの中で佇む氷を眺めながらお酒を飲む時間は至福の時間です。

ではご家庭でよく使う氷と何が違うのか。

その違いは「不純物」と「凍らせ方」にあります。
家庭の氷が白い理由は水道水に含まれる空気や不純物(特に塩素)が急速に凍ることで空気が閉じ込められてしまい白くなってしまう部分が出ててしまいます。

BARの氷が透明な理由

純度の高い水を使用しているから。
時間をかけて一方向からゆっくり凍らせているから(方向性凍結)。
気泡を逃がしながら凍らせる製氷技術。
これらにより、中心まで澄み切った“クリアアイス”が生まれます。

なぜ大きい氷を使うのか

理由はシンプルに溶けにくいからです。
氷は「表面積」が小さいほど溶けにくくなります。
大きな氷は表面積が比較的小さく、ゆっくり溶けるため、お酒が急激に薄まらない、温度が安定する、風味が長持ちするというメリットがあります。

最近特に日本のBAR文化では、SNSの影響か氷を目の前で削るパフォーマンスが人気の一つになっているような気がします。
日本のオーセンティックバーでは、アイスピックで角を削る、丸氷に整える、グラスに合わせて微調整する、といった繊細な技術が光ります。
氷の角を落とすことで、グラスを傷つけにくい、舌触りが柔らかくなる、溶け方が均一になるといった効果があります。

BAR IT’sでは既製のキューブアイスをそのまま使うことはありません。
基本は板氷からの仕込み。
そこからグラスやカクテルに合わせて割り出し、丁寧に整え、一杯に最適な形へと仕上げていきます。
氷は単なる“冷却材”ではなく、味・温度・見た目・時間の流れまで設計するための素材。
その考え方が、氷仕事にそのまま表れています。

板氷をグラスのサイズに合わせて割り出すことから、すべては始まります。
グラスの口径や容量、提供するカクテルの種類によって、理想的な氷の大きさは変わります。
だからこそ大切なのは、ただ割るのではなく、氷を“合わせる”という感覚です。
ひびの入り方を見極め、氷の繊維(目)を読み、無駄な力を加えない。
そうして丁寧に整えられた氷は、グラスの中に自然に収まり、静かに美しく輝きます。
この感覚は、お魚を捌いて刺身にする工程にも通じます。
繊維に沿うか、断つかで、歯ごたえや口あたり、味わいまでもが変わる。
野菜も同じです。
そして木にも、正目と板目があります。
目の読み方ひとつで、表情も質感も変わる。
素材の“目”を読むこと。
それは、形を整える以上に、素材の個性を引き出すための所作なのかもしれません。

ジントニックやハイボールなどのロングカクテルには、いわゆる「忍者アイス」の状態に仕上げることが多いです。

隠れて見えない忍者アイス。
氷が一つだけ、透明にグラスへ収まり、一見すると氷が入っていないように見えませんか?
この状態のメリットは、炭酸が抜けにくい、無駄に溶けない、見た目が非常にシンプル。
ロングカクテルは爽快感が命。
だからこそ、氷の存在感を消すことで、飲み口を最大限に引き立てます。

ロックスタイルには主にダイヤモンドカット。
角を落とし、面を整え、光を受けたときに美しく反射する形に仕上げます。
ダイヤモンドカットの魅力は、
溶け方が均一
グラスへの当たりが柔らかい
視覚的な高級感
丸氷ももちろん作りますが、最近はダイヤモンドカットの状態で仕込むことが多くなっています。
面を整えることで、氷はただの透明な塊から“造形物”へと変わります。

よく「難しそうですね」と言われますが、
実際は毎日触れていれば自然と感覚が身につきます。
数カ月、毎日氷に触れる、割る音を覚える、手に伝わる振動を覚える、失敗の感覚も含めて体に入れる。
そうしているうちに、氷の扱いは特別な技術ではなくなります。
最初は固く感じる板氷も、慣れてくると“素直な素材”に変わる。
氷は生き物ではありませんが、毎日向き合っていると、確かに“対話”している感覚になります。

どこまで綺麗に削るか、どれだけ面を揃えるか。
その基準はお店ごとに違います。
しかし共通しているのは、
一杯をより良くするために氷を整えるという姿勢。
氷は無言ですが、仕上がりの美しさは確実にお客様へ伝わります。
BAR ITSでは、板氷から一杯に合わせて整える。
その工程そのものが、味の一部です。

家庭で作る綺麗な氷の作り方

「自宅でもこんな氷が作れたら…」
そう思ったことはありませんか?
実は、少しの工夫だけで、家庭でも透明感のある氷を作ることは可能です。ここでは、無理なく試せる方法をご紹介します。
まずは“水”を見直してみる。
透明な氷づくりは、水選びから始まります。
一般的な水道水には、目に見えないミネラル分や空気が含まれています。これらが凍る過程で閉じ込められると、白く濁った氷になってしまいます。
そこでおすすめなのが、浄水器を通した水、もしくは市販のミネラルウォーター。
できるだけ不純物の少ない水を使うことが、クリアな氷への第一歩です。
水が変わるだけで、仕上がりの印象は驚くほど変わります。

次にゆっくり凍らせることがポイントです。
透明度を高めるためには、「急いで凍らせない」ことが大切です。
急速に凍ると、水の中の空気が逃げきれず、白い気泡として残ってしまいます。
家庭では次のような工夫を意識してみましょう。
冷凍庫の中央に置く
温度をやや高め(目安は−15℃前後)に設定する
深めの容器を使う
タッパーなどの保存容器で十分です。
深さがあることで、凍る過程で気泡が上に抜けやすくなります。

注ぎ方ひとつで仕上がりが変わる。
水を容器に注ぐときも、実はコツがあります。
勢いよく注ぐと空気を多く含んでしまうため、できるだけゆっくりと静かに注ぎましょう。
注いだ後に軽く置いておくだけでも、細かな気泡が自然に抜けていきます。
ほんの少しの意識が、完成度を高めてくれます。

完成までの目安と仕上げ
凍結時間はおよそ6〜8時間ほど。
しっかり固まったら、容器の外側を軽く叩くか、底に少量のぬるま湯を当てると取り出しやすくなります。
特別な道具は必要ありません。
水と凍らせ方を少し見直すだけで、ご自宅のグラスはぐっと格上げされます。

神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)では、氷は専門の氷屋から仕入れています。
家庭用の氷や自家製ではなく、しっかりとした塊の氷を使う理由はとてもシンプルです。
氷は驚くほど匂いを吸います。
冷凍庫の匂い、食材の匂い、あらゆる匂いが驚くほど移りやすい素材です。
どれだけ気をつけても、家庭用冷凍庫では完全に無臭の状態を保つのは難しい。
だからこそ、プロとしては最初から質の良い氷を仕入れた方がいい、という考えです。
透明度だけでなく、「無味無臭」であることも氷の重要な条件です。
プロが作った塊の氷には、
透明度、硬さ、溶け方の安定感があります。
その安定感が、一杯の味を守ります。

そして氷はすべて包丁で仕上げます。
アイスピックではなく、包丁で割り、削り、整える。
毎日の仕事として続けていると、氷の目や割れ方が自然と分かるようになります。
「手、冷たくないんですか?」
よく聞かれますが、正直ほとんど何も感じません。
慣れてしまえば、特別な感覚はなくなります。

氷を割る作業は、安全とは言い切れません。
実際に、「爪がなかったら指先が飛んでいたかもしれない」と思うようなケガをしたこともあります。
氷は硬く、刃物は鋭い。
一瞬の油断が大きな事故につながる可能性があります。
それでも続けられるのは、毎日触れているからこそ掴める“感覚”があるからです。

そして割ったり削ったりして出る細かい氷は、そのままにはしません。
クラッシャーにかけて、クラッシュアイスにしています。
このクラッシュアイスは、
モヒート
フローズン系カクテル
ティキスタイル
などに使用します。
クラッシュアイスで作るロックスタイルは「ミストロック」と呼ばれ、
通常のロックとはまた違う口当たりになります。

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氷の粒が細かい分、液体との一体感が生まれ、やわらかい飲み口になります。

氷は脇役のようで、実は味の土台を支える存在。
削り、割り、整え、そして無駄なく使い切る。
その積み重ねが、BARの一杯を作っています。
ぜひ今夜はいつもより少し意識してBARの氷を見てみてください。
今夜も皆さんのお越しをお待ちしております。
では酔い週末を。

神戸三ノ宮のBAR IT`S(バーイッツ)店内には、選りすぐりのウイスキーをはじめ、豊富なアルコールとリキュールをご用意し、クラシックなカクテルから旬のフルーツを使ったオリジナルカクテルまで、経験豊富で気さくなバーテンダーが一杯一杯、丁寧にお作りいたします。

神戸三ノ宮のバーイッツ店舗情報

カウンター10席/テーブル4名様席×3
●ドリンク ¥700〜
●ウイスキー ¥700〜
●カクテル ¥800〜
●フレッシュフルーツカクテル ¥1000〜

住所:神戸市中央区下山手通2-12-20-5F
三宮駅、元町駅より徒歩7分
ドンキホーテから北側へ徒歩1分
電話番号:078-321-1177
営業時間:19:00〜3:00(最終入店時間2:00)
年中無休

#三宮バー #神戸バー #三ノ宮バー#三宮グルメ #三ノ宮グルメ#神戸グルメ #三宮デート #三宮bar #神戸bar #三宮飲み #神戸飲み #神戸観光 #神戸デート #kobebar #三宮 #神戸女子会 #三宮女子会 #三ノ宮デート #神戸#三宮#森田恭通 #神戸おしゃれバー #神戸おしゃれBAR #深夜バー神戸 #深夜BAR神戸 #二次会 #2次会 #氷
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